令和2年12月7日、石狩市議会は第4回定例会を開催し、重要な議題が討議される中、特に新型コロナウイルス感染症への対応が焦点となった。
最初の質問者であった松本喜久枝議員は、感染拡大による急増する感染者数を受けて、緊急対策を求めた。特に、医療機関での相談体制を強化する必要性や、電話相談の対応の遅れについて言及し、「石狩市民への周知が遅れている」と指摘した。市は、上田健康推進担当部長が、この新しい相談体制について説明し、具体的な周知方法としてチラシの配布やホームページでの情報提供を行っていると述べた。
また、松本議員は、高齢者施設での集団感染のリスクに対しても懸念を示し、「PCR検査の積極的実施が重要」と主張した。この点について、保健福祉部長は、国の指導に従い検査の整備を進めると回答した。
別の議員からは、災害時における避難路の確保や、ヒグマ出没時の情報発信についても質問が寄せられた。市長は、必要な情報発信を行うことや、緊急時の対応について市としての体制強化を確認した。
年末年始の医療体制については、保健福祉部・健康推進担当部長が、救急相談センターや診療・検査体制を年末年始に向けて整備していると述べ、市のホームページで情報の提供をすることを強調した。特に期間中に来院が必要な際の流れについて、明確で簡潔に周知する重要性が再確認された。
最後に、国の新型コロナウイルス感染症対策の一環として、各種施策は、地域のニーズに応じて進めていく方針が示された。市は、引き続き感染対策に取り組む姿勢を示し、地域の安全・安心を守るための施策を講じていく意向を表明した。