令和3年2月26日、石狩市議会において重要な議題が取り上げられた。
新型コロナウイルスに対するワクチン接種体制について、多くの議員から意見が集まった。特に、基礎疾患を持つ高齢者への接種体制整備は急務とされ、具体的な方策が求められている。議員の遠藤典子氏は、「かかりつけ医での接種が望ましいが、その体制整備が進んでいない」と指摘した。この課題に関し、上村賢議員も「市民が安心して接種できる環境を整える必要がある」と強調した。
他にも、弱視検査と治療用眼鏡の助成についても触れられた。教育や医療の面での支援として、3歳児健診や1歳6か月健診に向けた取り組みが評価され、さらに治療用眼鏡の助成制度の拡大も求められている。佐藤俊浩議員が、「早期の知識普及の重要性を訴えた」との発言が印象的だった。また、膵臓がんの早期発見についても新たな取り組みが焦点となり、健康診断における腫瘍マーカーの追加が提案された。正しい知識の普及が求められ、市民の健康に寄与することが期待される。
また、リボン運動を通じての啓発活動も議論された。市の職員全員がリボンを着用し、庁舎ホールの装飾や公共施設でのアピールも計画されている。これは市民に向けた積極的なメッセージとして評価されており、住民参加を促す取り組みとなるだろう。
石狩市の少子化問題にも言及され、議員は市の現状を問い、今後の対策を求めた。市民生活を支えるためには、より多くの人が参加できる制度の整備が必要だとされている。これに関連して、移住・定住の促進策も重要なテーマとなった。
今年度の予算編成は、感染症の影響を考慮しつつも、公共サービスの確保を最優先とする方針が示された。市民の生活を維持するために、予算の組み方にも工夫が求められている。これからの施策に期待が寄せられる。