令和4年6月16日、石狩市にて一般質問が行われた。
議員たちは多岐にわたるテーマに関して市に意見と要望を表明した。
特に多くの議員から言及されたのが、洋上における風力発電事業についてである。髙田静夫議員は、風力発電が地域経済に及ぼす影響に注目し、建設や保守運転を通じた経済波及効果のほか、視察ツアーなどによる観光促進の仕組み作りを提案した。さらに、漁業への影響として、海中構築物が新たな漁礁効果を生む可能性にも触れ、事業者に好循環を促す必要があると訴えた。
次いで、物流を含む運輸・交通分野への支援が話題にのぼった。原油価格や物価高騰が企業に悪影響を及ぼしている現状を踏まえ、国の交付金を活用した細やかな支援策の実施を求める声が上がった。特に市が地域の実情に即した施策を講じることが必要であると強調された。
成長戦略についても重要な議題であった。市の経済活動を活性化し、持続可能な社会を実現するための具体的な柱が必要であり、市は民間や他の自治体との連携を強化すべきとの意見が多く見られた。政府が進める「新しい資本主義」の実行計画に基づき、市も人への投資や科学技術への重点投資を行う必要があるとされた。
最後に、ウクライナ避難民の支援についても質疑が行われ、避難民に対する具体的な支援策や関係機関との連携が必要であると認識された。市は今後、必要な施策を検討し、実行していくことが求められている。提案された内容は市民の関心も高く、今後の議論に注目が寄せられるところである。