令和2年第5回三原市議会定例会が6月9日に開催され、29の議案が提出された。
市長の天満祥典氏は、議員への感謝の意を述べ、本定例会において令和2年度三原市一般会計補正予算などの重要な議題が議論されることを強調した。特に、補正予算の追加額は9億3,700万円に上る予定で、予算の総額は638億5,680万円となる見込みである。
説明に立った山口秀充副市長は、補正予算の内容として、新型コロナウイルスに関連する施策やコミュニティFM放送のための送信アンテナ設置費用、各種施設の整備などを挙げ、これによって幅広い市民の支援が行われると述べた。特に、飲食や宿泊業者への支援として、売上減少の影響を受けた事業者に対し、一律10万円の給付を行う方針であると明かした。
その後、寺田元子議員から市道糸崎109号線に関する質疑があり、苦情が寄せられている信号機設置に関する要望が出された。中間真二都市部長は、「供用開始後に公安委員会と再度協議し、信号機の設置を検討する」と応じ、地域の交通安全について真摯に取り組む意欲を示した。
続いて、議第78号と議第79号が上程され、三原市斎場の設置及び管理条例の一部を改正する案件の説明があった。山口副市長によると、新たに指定された管理者、まごころサービスグループは、広島市内の斎場管理を手掛けており、地域連携を重視する姿勢が評価されている。
予算や条例改正に関して多岐にわたる議論がされる中、議会は、すべての提案を補正予算特別委員会に付託することに合意した。今後の審査は、各委員会において実施される予定である。今後は、議会による細かな監視と市民への説明責任が求められることとなる。これにより、三原市が効果的な施策を進め、地域の発展を支えることが期待される。