令和6年第3回福山市議会定例会が2024年6月10日、開会した。
議長の今岡芳徳氏は、出席議員37名、欠席議員1名を報告した。初めに、会議録署名議員として橘高行格議員と稲葉誠一郎議員が指名された。
会期については本日から6月27日までの18日間とする旨が提案され、異議なしとされる。
続いて、損害賠償に関する報告が行われた。総務課長の原拓司氏は、市道事故による専決処分について詳細に報告。その内容は市道における事故4件による損害賠償の相手方及び和解内容を含む。
次に、令和5年度の各会計の繰越計算書の報告が行われ、財政課長の吹抜友磯氏が一般会計について解説した。この報告によると、一般会計の繰越額は149億3619万3000円に達し、全体の繰越限度額171億5572万2000円に対し大幅な利用が確認された。
福山市の都市開発事業の繰越計算書でも、繰越額は3億6528万8000円と示され、財源調達の状況についても強調された。
後期高齢者医療特別会計や駐車場事業特別会計の繰越計算書についても同様に報告され、各科目の詳細が議論された。
さらに、福山市土地開発公社や一般財団法人備後地域地場産業振興センター、ふくやま芸術文化財団、福山市スポーツ協会の事業経営状況が報告された。特に芸術文化財団の活動に関して、高松秀幸文化振興課長は、地域社会に寄与する様々な事業が年々増えていることを訴えた。
令和6年度一般会計補正予算では、物価高騰対策として住民税非課税世帯への支給金についても言及され、支給開始時期は来月下旬を予定している。
市長の枝広直幹氏は、住民税非課税世帯への価格高騰重点支援給付金について説明し、今後の生活支援へ向けた期待感を示唆した。特に、扶養する18歳以下の児童がいる世帯には更なる支援が見込まれる。
全体として、会議は順調に進行し、次回は6月17日午前10時からの再開が予定されている。