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尾道市議会、職員のモチベーション向上と市民サービス改善を確認

令和6年第2回6月定例会での一般質問で、職員のモチベーション向上と市民サービス改善について確認され、様々な施策の提案が行われた。
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令和6年第2回6月定例会が6月21日に開催され、議員28名が出席し、一般質問が行われた。中でも、新地 貴史議員が職員のモチベーション向上と市民サービスの向上についての重要性を強調した。

新地議員は、尾道市における市民サービスの向上は、職員の働きやすい環境作りに依存していると述べ、特に行政職員のモチベーションが重要であることを指摘した。職員が意見を言いやすい環境を整えることや、アイデアを活かす仕組みが必要であると強調した。具体的には、尾道市の人事評価システムが優秀な職員を選出しにくい現状を示し、改善策として民間のDXサービス「コラボノ」の導入の可能性を提起した。このサービスは、各自治体のアイデアやノウハウを共有する仕組みで、行政の効率化が期待できると述べた。

市長の平谷祐宏氏は、職員のアイデアを出しやすくする施策として、定期面談や若手職員を対象にしたワークショップを通じた意見交換の場が設けられていることを説明した。加えて、評価制度においても職員のやりがいにつながる取り組みが進められている様子を述べた。新地議員は、具体的なデータを求めさらに質疑を重ねた。

次の質問では、有害鳥獣対策に関する実際の事例も挙げられ、特に責任の所在や事前告知の欠如による住民への影響について問題提起が行われた。この件についても市長は真摯に受け止め、今後の再発防止策を検討する意向を示した。

さらに、投票率の低下が問題視され、特に若年層の投票率を上げるための施策として、政治教育の充実や、地域活動への参加を促すイベントを提案した。平谷市長も投票率向上に向けた市の取り組みを報告し、具体的な施策の進捗を説明した。

三つ目の重要なテーマとして、町内会・自治会に対する支援策が挙げられた。新地議員は、旧2市3町の補助金格差が依然として存在することを指摘し、格差是正のための施策について尋ねた。市側は、地域の実情を反映していく対応を続けるとし、さらなる見直しを進めるとした。

公共交通に関しても高齢者向けの支援が求められ、毎年高齢化が進む中での優待乗車証の支給状況についても質疑が行われた。市としては、高齢者の移動に対する支援充実のため、様々な可能性を検討すると述べた。最後に、教育問題について、今後の学校統合についての方針を確認し、地域の実情を反映させる必要性が強調された。

本日の質疑応答を通じて、尾道市の行政運営における多様な視点や課題が浮き彫りになり、持続可能な地域づくりのための具体的な施策の必要性が共有された。乏しい資源の中で、より良い市民サービスと市民の生活向上に向けた努力が今後も求められるだろう。

議会開催日
議会名令和6年第2回尾道市議会6360月定例会
議事録
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