令和6年第3回三原市議会臨時会が、5月14日に開催された。会期は本日1日と決定し、様々な議案の承認を求める内容となった。
特に注目されたのは、議第56号市道路線の認定についてである。この案は、皆実一丁目での民間事業者が新たに整備した道路を認定するためのものである。池本勝彦副市長は、「新設された道路について市道としての認定をお願いする」と説明し、質疑は発生しなかったことから、直ちに採決に移行した。
次に、報第3号から報第8号までの令和6年度三原市一般会計補正予算に関する専決処分が審議された。本年度の補正予算は520億6,300万円にのぼり、特に選挙費にかかる1,100万円の追加が目を引いた。新地弘幸副市長はこの金額が市議会補欠選挙のためのものであるとし、「適切な運用を行っていく所存」とも述べた。
また、報第4号に関連して、寺田元子議員が崩落が発生した竜王みはらしラインの災害復旧について、工法や点検体制について質問した。適切な対応が求められる中、植村正宏経済部長は、今回の崩落は湧水による影響が大きかったとの見解を示し、今後の点検技術の導入を考えていると強調した。
このほか、税条例や健康保険税に関する改正報告も行われ、制度の見直しによって、課税のバランスを保つ努力がされている。また、岡田吉弘市長は最後に、防災や公共事業に関する重要性を強調し、議会に厚く感謝の意を示した。
臨時会の最後には副議長の辞職願が提出され、正田洋一議員が新たに副議長として選任される結果となった。今後の議会運営を支えていくため、議会運営委員の選任も行われ、スムーズな執行が期待されている。