令和3年第7回三原市議会定例会が開催された。
市議会では令和2年度の各特別会計決算の認定が今期定例会の中心課題となっており、特に一般会計と国民健康保険特別会計に対し賛否が分かれた。
岡田 吉弘市長は挨拶の中で、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いていると報告し、ワクチン接種のリーダーシップを強調した。
また、特別会計決算審査では、各議員からの質疑が活発に交わされたことが印象的であった。特に、宮垣 秀正議員は、新型コロナウイルス感染症の影響で財政な状況が厳しく、地方債残高が過去最高になったと述べた。
寺田 元子議員は、その財政運営を厳しく批判し、特に大型開発事業が進む一方で、キメ細やかな施策が不足しているとの見解を示した。このことに関して、反対意見が相次ぎ、賛成に回った議員が評価できる施策も指摘した。
対する賛成意見も存在しており、仁ノ岡 範之議員は、新型コロナ感染症対策や、教育環境整備が進んでいると評価した。
また、新年度の補正予算が提案され、9億3千7百万円の追加を要することが発表された。
岡田市長は「今後も財政健全性を維持しつつ、地域の活性化に貢献していく」と発言し、市の施策に対する期待を寄せた。
全体的に、今期定例会では市の厳しい財政状況を背景に、今後の運営方針に関する重要な論議が行われることとなった。市議会では次回の会議は12月9日に予定されている。