令和2年第1回三原市議会定例会が開催され、複数の重要議案についての審議が行われた。特に注目を集めたのは、令和2年度三原市一般会計予算案であり、議事の中でも多くの議員が質問を行った。
交通安全対策に関する質問が特に目立ち、寺田元子議員は、生活道路の安全対策が重要であると強調した。彼女は、夜間の道路照明の整備や横断歩道の見直しについて質問を展開した。市長の答弁により、これまでも道路照明の整備計画が進められており、特に負担を軽減するためのランク別整備が行われてきたことが説明された。市は、重大な事故が発生した地点に重点を置いて照明を設置し続ける必要がある。
また、交通死亡事故の問題についても言及され、特に県道尾道三原線の危険性に言及し、事故が続いている原因として交通安全対策の強化の重要性が再確認された。寺田議員は、特に信号機の設置や道路照明の追加を求めており、安全策の強化について市に求め続けた。
次に、南海トラフ大地震への備えに関しての質問もあり、地域防災力の強化や消防力の整備について議員が指摘した。建設部長は、過去の災害から学び、今後しっかりとした準備と情報発信をすることが重要であるとの認識を示した。特に、消防署の耐震強化や防災拠点の整備に関しても進めていく意向が示された。
この他にも、廃棄物処理施設設置に関する意見が集まり、地域住民の不安に対する説明責任が求められる中、事業者が地元住民に十分な説明をすべきとの声が上がった。この問題に対して、行政は県と連携し、住民が納得するよう努めていると説明した。
最後に、観光振興に関する話題も出ており、観光戦略プランの重要性が議論された。新たな施設やイベントの導入により、三原市の魅力を高め、との意見が多く寄せられた。地域の特性を生かした取り組みを進めることで、観光資源の評価が期待されている。