令和3年第7回神石高原町議会定例会が開催され、新庁舎の完成報告や令和2年度決算の審査が行われた。
この会議では、新型コロナウイルス感染症対策や災害復旧の対応に関する議論が中心に進められた。町長の入江嘉則氏は、コロナウイルス感染症対策について言及し、「高齢者においてはワクチン接種が89.7%、全体でも79.4%と高い接種率となっています」と説明した。感染拡大防止への取り組みが評価されている。
また、令和2年度の決算についても深く議論されており、形式収支が黒字で決算されたことが報告された。詳細な説明は副町長の森重純也氏が行い、「歳入総額は145億1千万円余、歳出総額は134億3千万円余です」と述べ、予算の執行が適正であったことを強調した。
災害復旧については、豪雨での被害状況が報告され、64件の災害件数が確認されている。これに対し、町は補正予算による迅速な対応を行う意向を示した。入江町長は「できる限り早く復旧に取り組む」と述べ、住民の安全確保が最優先とされる。
続いて教育に関するGIGAスクール構想についても質疑が交わされた。教育長の馬屋原健治氏は、「相談しやすい環境づくりを進めています」と報告し、学校でのいじめ対策や教育機器の整備について詳細に説明した。特に、スクールカウンセラーやソーシャルワーカーとの連携が強調され、地域全体での教育支援の重要性が再確認された。
文化財の継承や保存についても言及があり、特に帝釈峡遺跡群の記念行事について、教育課長の矢川利幸氏が、「来年度に向けた調整が進められています」と述べ、協働の重要性が示された。
このように、町議会では新庁舎完成の報告をはじめ、コロナ感染症対策や災害復旧の進捗、教育施策に関する重要な議案が審議された。今後の議事は9月8日に続く予定だ。