令和6年第2回神石高原町議会定例会で、主要な課題として住民の安心と安全の確保、またその経済的側面が議論された。
町長の入江嘉則氏は、町民の理解と協力を得ながら、強靱なコミュニティを築くための取り組みが進められていると強調した。特に、自然災害への対策として、国土強靱化地域計画の再構築が求められる中、身近な地域防災の重要性が増している。
加えて、自主防災組織の機能強化も重要視され、教育や啓発活動を通じて住民の意識を高める必要があるとの認識が示された。議員からは、地域の自主的な取り組みを促進するための支援が期待されている。
さらに、有害鳥獣対策の中間支援組織が設立され、専門家による指導が始まることが発表された。この新たな取り組みにより、住民が主体的に関与する環境づくりが目指される。特に、鳥獣被害の実態を把握し、その対策を講じるためのフレームワークが重要であると意見が寄せられた。
観光振興策として、仙養ヶ原森林公園への入園料無料の施策が導入され、子育て世代をターゲットにした新たな企画が期待されている。また、地域通貨の現金化により、経済の活性化を図る一環として、商業活動の支援が重要視されている。
今後も、スポーツ・文化の合宿誘致のための補助制度の創設や、林業の持続可能な発展に向けた取り組みが期待されていることから、町の活性化に資する施策の推進が求められる。