令和2年6月23日、神石高原町議会の定例会が開かれ、12名の議員が参加した。
会議では、議会運営委員会副委員長の辞任や、横尾議員の辞職が議題として取り上げられ、横尾議員の辞職は全員の賛成で許可された。副委員長には横山委員が選任された。
さらに、神石高原町長等の損害賠償責任の一部免責を含む条例改正が提案され、全国での議会や市長とのなれ合いによる違法行為に対し、市長が高額な賠償請求を恐れることで行政が萎縮することを防ぐ狙いが語られた。町長の入江嘉則氏は、「上位法令の改正に伴うものとして従っていく」と述べた。
続いて、特別職の職員に関する特例給与の条例化や、教育長の勤務条件に関する条例も可決された。これらの背景には、町民の信頼を維持し、適正な給与を確保する責任があることが強調された。特に、特別職の給与減額は、過去の不適切な事務処理に対する反省の表れとされている。
報告案件としては、地籍調査や防災事業など、令和元年度の繰越明許費について述べられ、合計約5億8,217万円が翌年度に繰り越されることが説明された。この予算により、各種地域インフラの整備や復旧も進めることができるとされている。
また、神石高原町地域創造チャレンジ基金の運営状況についても報告され、町内の事業者支援を継続していく意向が示された。特に、地域の財政を強化する方針の中で、農業公社や教育による地域活性化に向けた取り組みも言及された。
最後に、議員定数についての調査特別委員会設置や、地方財政の充実・強化を求める意見書の提出が決定され、厳しい地域経済の中で町民の期待に応えるための一歩として受け入れられた。議会は、今後も町民の信頼に応える活動を進めていく意向だ。
今回の定例会では、数々の重要な案件が議論され、全て可決されたことが報告された。町長は、引き続きコロナ対策に万全を期すとともに、地域経済の回復に努めていく姿勢を示した。