令和6年第3回神石高原町議会定例会が6月11日に開会した。
入江 嘉則町長は、挨拶で最近の梅雨入りや土砂災害防止について言及し、町民が自己防衛の意識を持つことを促した。
議会では、令和6年度6月補正予算案や条例改正など全19議案に加え、第三セクターの決算報告も上程された。特に宿泊税導入に関して久保田 龍泉議員は、影響を懸念した。
彼は、"神石高原町で観光誘致を進めている中、宿泊税の導入は宿泊客の減少を引き起こしかねない"と強調し、入江町長に見解を求めた。入江町長は、宿泊税の検討が議論されている状況を説明し、町の宿泊施設への影響を考慮する必要性を示した。
また、神石高原中学校の高原寮閉寮については、久保田議員が「保護者との対話で寮の存続を求める声が多かったにも関わらず、町が決定した内容は拙速ではないか」と物申した。教育長の政宗 賢治氏は、閉寮の決定は教育委員会の協議を経て行われたものであると述べた。横山議員は、さらに深掘りし、人口減少での教育の質を保つための施策を質問した。
その後の議論では、地域の活性化に向けた空き家バンク制度の活用や、地域おこし協力隊の役割も話題に上った。特に、空き家の利活用が定住促進に寄与するとの観点では、空き家の数が多い現状を踏まえ、「何らかの支援策が必要ではないか」との意見が出された。
小川 清治議員は、チャレンジ基金を使った地域の活性化施策に関する報告を求め、支援状況においても具体的な数字と共に示されるべきだと主張した。また、神石高原町の地域資源を最大限に活かすため、積極的なPR活動を続ける姿勢を改めて訴えた。
このように、神石高原町議会では地域活性化や定住対策など多岐にわたる議論が展開され、地域の未来を見据えた重要な施策が検討されていることが確認された。