令和4年11月8日に神石高原町で開催された臨時会では、物価高に対応した支援策と補正予算が重要な議題として取り上げられた。
町長の入江 嘉則氏は、議員に対し臨時会への出席への感謝を述べ、審議される内容が物価高に対する支援や関連事業の補正予算に関わることを強調した。具体的には、新型コロナウイルス感染症関連の子育て世帯向け臨時支援事業や、価格高騰対策の給付金が挙げられた。
特に、こばたけ保育所施設整備事業についての審議が行われた。副町長の森重 純也氏は、一般会計の現計予算額が125億3194万1千円であるところ、補正により39,784万5千円を減額し、121億3409万6千円とする提案を説明した。
議員からは、工事費が高騰しているが、どのように対策を講じるのかという点が指摘された。久保田 龍泉議員は、保育所の設計を4億円の寄附金で進めるべきだとの意見を表明したが、入江町長は、寄附金の範囲内での建設が難しいことや機能の見直しについて答弁した。
また、保育所整備にあたり、資材高騰の影響を考慮しつつ、できるだけ早く建設を進める必要性が強調された。林 憲志議員からは、物価高騰により、仕入れ価格や工事費の見込みに対する懸念が表明されました。もともと老朽化したこばたけ保育所の存続が問題となり、その改修が急務であることが述べられた。
議論の中で、寄附者の願いを尊重しつつ、慎重に予算を計上し、町の財政負担を考慮する重要性が再確認された。これに対し、入江町長は、地域のニーズに応え、適切な支出がなされるよう執行する意向を表明した。
最終的に、補正予算案は賛成多数で可決され、町長からは、引き続き議員の理解と協力をお願いする発言があった。市議会閉会後の議員たちにとって、今後も地域の発展に向けた提案や支援の必要性が認識されている。