令和6年第3回神石高原町議会定例会が6月19日に開催された。
本会議では、主にコロナワクチン接種および指定管理者の指定に関する内容が議論された。特に、松井 健康衛生課長がコロナワクチン接種対象者に関する発言を訂正したことが注目を集めた。
松井課長は、具体的な接種対象者として「糖尿病により高血圧状態が続き、透析の導入を検討される方、または透析を受けている方」が含まれると訂正し、これにより対象者の理解が深まることを願っていると述べた。この発言は議員たちからの質問を受けてのものであり、より正確な情報提供を心掛ける必要性が感じられた。特に、林議員は接種基準の具体化について強調した。
次に、日程第1において議案第124号、神石高原町公の施設における指定管理者の指定が提案された。副町長の森重 純也氏は、指定管理者を株式会社キャステムとすることを説明した。事業の継承に伴う経過措置についても併せて説明があり、当議案は無事に可決された。
一方で、指定管理者に対する質疑応答もあり、特に林議員から運営の変更有無に関する質問が出された。産業課長の高橋 明彦氏は、業務内容や運営体制に変更はないとの回答を行ったが、今後の運営の透明性確保を求める意見も示されている。
さらに、報告第2号及び報告第3号では専決処分の内容が報告され、いずれも町の過失に基づく損害賠償が行われたことが説明された。特に、神石高原町の交流館が事故に巻き込まれたことによる損害賠償が提起される中、迅速な対応が評価されている。
最後に、発議第2号では神石高原町議会の個人情報の保護に関する条例改正と、発議第3号では地方財政の充実・強化を求める意見書が可決された。議員各位からは、地方公共団体に対する行政需要の増大に応じた支援強化が求められる意見が多く挙げられた。たしかに、人口減少や高齢化に伴う様々な施策が急務であることが共通認識として確認された。
このように、神石高原町議会では地域の安全や公の施設の管理について真剣に議論し、可決された議案についてはその実効性が期待されている。今後の地域振興に向けた取組みが注目される。