令和4年12月9日、神石高原町議会が開催され、議員たちが多岐にわたる議題を通じて地域の課題と解決策について活発に意見を交わした。
最も注目を集めたのは、有害鳥獣対策に関する議論である。木野山議員は、神石高原町の鳥獣被害防止計画について質問を行った。町長の入江嘉則氏は、平成20年度から進められている防止計画の重要性を述べ、特にイノシシやニホンザルに対する捕獲実績が目標を上回る一方で、被害状況の改善には至っていないことを強調した。捕獲隊員数の高齢化が課題として挙げられ、町として若い隊員を確保するための施策が求められている。
次に油木高校に関する支援策についても言及された。小川善久議員は、町が支援している公設塾や次の施策が果たしている役割について質問した。町長は、教育環境の充実に向けた取り組みが進んでおり、特に地域の特性を活かした教育支援が求められると述べた。
さらに、こばたけ保育所の新築の進捗状況も議論の中心であった。入江町長は、建設費が当初の予定を大きく上回る可能性があることを認めた上で、早期完成に向けた努力を惜しまないと発言した。子育て支援についても、包括支援の強化とともに経済的な支援が新たに実施されることから、子育て世代への配慮がなされることが期待される。
最後に、寄定議員は新たな総合戦略の策定に向けて、地方創生の重要性を訴えた。町長は、コロナ禍の影響を分析し、関係人口の重要性を認識する必要があるとした。さらに、デジタル化の進展に適応するための戦略が求められると述べ、町民と連携を強化する意向を示した。
本会議は、議員たちの地域の未来に対する前向きな議論が続いた。神石高原町は、地元の課題解決に向けた取り組みを通じて、持続可能な発展を目指すとされ、その道は多岐にわたると結ばれた。