令和3年第4回神石高原町議会定例会が開催され、重要な議題が取り上げられた。特に町長の入江嘉則氏が述べた新型コロナウイルス対策とスーパーシティ構想についての発言が注目を集めた。
初めに、入江町長は固定資産税の納税通知における事務ミスに言及し、誤った課税明細書を送付したことに対し謝罪した。この問題は、雑種地をゴルフ場と表記した件や、封入誤りなどを含む36件があったと報告した。
続いて新型コロナウイルスの感染状況について言及。神石高原町でも3件の感染が確認されており、コロナウイルス対策としてワクチン接種が進行中であると強調した。町内医療機関の迅速な対応により、接種率は高い状況にある。
特に注目されたのは、入江町長が提案したスーパーシティ構想である。これは、人口減少や高齢化などの課題を解決するために、デジタル技術を利用し、地域振興を図ろうとする取り組みである。この構想は、全国から31の自治体が提案しており、採択されると町民は新しい生活スタイルを享受できる可能性があるとともに、町が持続可能な発展を遂げる道筋となることが期待されている。入江町長は「今、神石高原町が未来社会を作る先駆者となるための挑戦をしたい」と力強く語った。
一般質問も行われ、藤田議員が主にワクチン接種の進行状況や、それに関する町民の不安の声に応える形で、その今後の支援策についての質問した。町長は、地域経済や観光業を支えるための具体策を検討する意向を示し、早急な判断が求められるとの見解を示した。同様に、久保田議員や横山議員もそれぞれの立場から質問を行い、特に未病への取り組みやデジタル技術の良さと人間味を重視する施策のバランスに関心を寄せていた。
町議会は、地域の現状を踏まえた質疑応答を通して、町民にとっての意味ある政策を議論し合い、納得のいく形での実施を目指す意義を再確認した。町長は町民とのコミュニケーションを重視し、これからも計画を進めていく姿勢を示した。