令和６年第４回神石高原町議会臨時会が、令和６年７月２日に開催された。
町長の入江 嘉則氏は、議会における挨拶の中で、補正予算の提案を行った。今回の補正予算は、油木地区の保健体育施設サッカー場整備に関するものである。新たに整備される施設は、地元の少年サッカーやグラウンドゴルフの利用を考慮し、人工芝のコートとする予定だ。
また、福山シティフットボールクラブからユースチームの誘致に関する提案があり、そのためのグラウンド整備が求められる。入江氏は、誘致に向けた大きな期待を示し、今回の議案の重要性を強調した。
副町長の森重 純也氏は、補正予算の具体的な内容を説明した。歳入歳出の総額は１２３億４，３０７万５千円で、補正額は３億９千万円だという。財源は合併特例債や繰越金から見込まれているとし、特にスポーツ振興の拠点としての役割を持つ施設を改修する意義を語った。
質疑の場では、柏床 由夫議員が地元の利用者とのコミュニケーション状況を問うと、未来創造課長の川上 誠太郎氏が地元住民への説明を行い、理解を得たことを述べた。また、地元優先での施設利用を考えていることも明言した。
さらに、財源確保のためにふるさと納税の活用計画も示されたが、林 議員からはその安定性が懸念された。企業版ふるさと納税やネーミングライツの活用も検討されているが、一般財源の利用については必要に応じて行う考えを示した。
議論は続き、サッカー場の整備に関連する懸念や要望が出され、議員たちはその解決策を求めた。特に駐車場やアクセス道路の整備、さらには中間的なメンテナンスのコスト管理についても多くの意見が交わされた。議会は活発な議論の中で採決に入り、全員が賛成する形で議案は可決された。
最後に入江氏は、今回の議案に対する支援に感謝を述べ、今後の事業推進に向けた意気込みを強調した。議会は続く事業の進展に期待を寄せる決意を新たにして、閉会の運びとなった。