令和5年第4回神石高原町議会が9月5日に開会し、令和4年度決算の認定及び補正予算が審議される。町長は冒頭の挨拶で、決算監査に尽力した監査委員の労を労り、皆で町政に関する様々な問題に前向きに取り組むことの重要性を語った。
特に、町立烏木高校の寮給食問題が議題に上がる中、町では企業や団体との調整を進め、支援策を模索している。令和4年度決算について、町長の入江 嘉則氏は、「健全財政維持に向けた過去の取り組みが成果として表れた」と述べ、今後も引き続き安定した財政運営を行う意欲を示した。
その後、町議会の議案にある消防ポンプ自動車や配送車の取得についての説明が行われた。消防ポンプ自動車の取得について副町長の森重 純也氏は、先月の入札結果を踏まえて重要性を強調し間違いなく進めるとの姿勢を示した。また、小学校体育館の改修工事に関しては、教育課長の矢川 利幸氏が、劣化した防水シートの張替えを要因にした契約変更次第を説明。質問者である林 議員は、物価上昇への懸念を表明し、今後の予算編成プロセスへの注意喚起を促した。
新型コロナウイルス感染症に関して、町も行事を再開しつつ安全対策を講じている。入江町長は、来年度に向けた施策づくりを進め、地域振興や町民の幸福度向上につながる企画を多く予定している。
予算全体の流れを見つつ、委員会での報告及び質疑応答の後、全議案に対する採決が行われた。監査委員から提出された決算審査意見書を受けた議会では、決算の妥当性が指摘され、今後の効率的な財政運営に期待する声が上がった。最後に町長が、町民のニーズに対応した施策を不断に進める意義を強調し、議会においての町政運営に強い意気込みを見せて会議を締めくくった。