令和2年第5回神石高原町議会定例会が行われ,町政運営や教育施策についての議論が展開された。
まず、新型コロナウイルス感染症の影響下での町政について、入江町長は支援策として特別定額給付金や経済支援措置を含む多角的な施策を強調し、職員たちの献身的な取り組みを評価した。また、コロナ第2波や第3波が懸念される中での町民への感染予防や健康管理の重要性が再確認された。
次に、コロナ禍を踏まえた防災対策についても話し合われ、緊急事態宣言の解除後も避難所の運営マニュアルに基づく対策が導入されることが理解された。具体的には、感染症予防策として健康な避難者と体調不良者のスペースを分けること、また必要に応じて保健師の配置が進められるとのことだった。このように、感染予防と安心できる避難環境が求められる。
さらに、GIGAスクール構想についての発表も行われ、教育長である馬屋原氏は、各児童にタブレットを配付することで、遠隔授業やオンライン学習の環境が整備される必要性を説明した。ただし、家庭によるインターネットへの加入状況にも注意が払われていて、全ての家庭が利用できるとは限らない現実にも触れた。
また、クリニック買収の側面では、町立病院の医療確保が議題に取り上げられ、これにより地域医療の維持が重要視された。町長は医療機関との連携の重要性を反復し、地域住民への十分な医療サービスの提供に向けた取り組みを誓った。
最後に、町内の林業と育林施策に対する意見も述べられ、町有林における再造林が定期的に行うことが必要であるとの指摘があった。木材価格の低迷が影響を与える現在、林業を継続可能にするための支援策が模索されている。