令和3年第8回神石高原町議会定例会が12月9日に開会した。
この会議では、木野山孝志議員による一般質問が行われ、主に災害復旧およびスーパーシティ構想が取り上げられた。木野山議員は、災害復旧について、特に台風や豪雨による風水害に関する補修工事の必要性を訴えた。これに対し、入江町長は、「災害復旧事業は3年以内に行うのが原則であり、今後も早期復旧に取り組む」と述べた。
次に、木野山議員はスーパーシティ構想について言及し、最近の全員協議会での話を持ち出し、再提案を行わない判断について疑問を呈した。入江町長は「再提案の必要性が認識されていたが、時間的制約により実現困難な状況であった」との見解を示した。
また、一般質問の中で、人口急減地域の影響が強調され、特にコロナ禍が経済に与えた影響が語られた。町側は今後の取り組みに対し、「住民サービスの選択と相互支援の仕組みをつくり、地域経済の活性化を図っていく」との姿勢を示した。
さらに、新型コロナウイルスワクチン接種についても議論がなされ、先行して接種された医療従事者には12月から、一般の高齢者には1月から接種券を送付することが確認された。このワクチン接種は、早急に進め、住民の健康を守る柱として重要視されている。
今回の会議では、災害復旧のための予算要求や、ワクチン接種の進捗状況、スーパーシティ構想の今後の方針について、町民や議員からの意見交換が行われ、今後の施策改善に向けた活発な議論が展開された。町側は引き続き、適切な情報共有と住民の理解を得ながら事業を進める考えを示した。