令和5年9月13日、神石高原町議会定例会が開かれ、各議員から多様な問題に関する質問が行われた。
まず、「ナラ枯れ被害対策について」の一般質問において、小川清治議員は、ナラ枯れの発生メカニズムや現状を踏まえた対策の重要性を指摘した。広島県内のナラ枯れ被害は高まっており、神石高原町においても令和4年には116本の被害が確認されていると報告された。入江町長は、県との連携を強化し、効果的な駆除方法を模索していると強調した。
次に、小川善久議員が「全国学力・学習状況調査の結果」について質問した。教育長は、今年度の調査結果を踏まえ、特に英語教育の改善が求められていると述べ、授業内容の見直しや研修の充実を進める考えを示した。昨年度比で英語の結果が下回ったことを受け、各学校における具体的な対応が必要であることが強調された。
農業施策に関しては、寄定議員が気候変動への対応、物価高騰への施策について質問した。町長は、温暖化の影響を受けた作物の生産を維持するため、高温耐性品種の導入や環境保全型農業への転換が重要であると指摘。また、有機農業を推進し、地力を向上させるための土づくりをマニュアル化して進めていると説明した。
続いて、道の駅の機能強化に関する質問に対し、町長は道の駅の全面改装を行ったことや、来客数が47万人に達したことを報告した。防災機能の強化についても国土強靱化地域計画に基づき、道の駅を防災拠点として整備する意思を示した。
最後に、GIGAスクール構想に関し議論が行われた。教育長は、児童・生徒に1人1台タブレットを配備し、個別最適な学びの充実に向けて取り組んでいると述べた。教員の研修を強化し、利用格差の是正に努める意向も示された。
議会はその後、次回の開催日を告知し、解散した。