令和3年第7回神石高原町議会が開催された。重要な議題の中で、特に通学路の安全対策が焦点となった。議員の久保田 龍泉氏は、通学路での事故を取り上げ、町の安全対策の現状を問うた。彼は、千葉県で発生した児童の交通事故の痛ましさに触れ、「本町の通学路の安全対策調査結果はどうなったのか」と質問した。教育長の馬屋原 健治氏は、町内小・中学校で行われた調査を報告し、「通学路の交通安全プログラムを策定し、毎年点検を行っている」と述べた。
安全が確認された道路では、歩道設置や防護柵設置などの要望が寄せられた。この安全対策は子どもたちの安全を守るため、重要な措置でもあると強調されている。久保田氏は、県道三原東城線の歩道に関しても言及し、広島県への要望を促した。
次に、農業振興策が討議された。久保田氏は、神石協働支援センターによる営農調査を紹介し、地域おける農作業の受託組織が強く望まれているとした。入江 嘉則町長は、地域の農業の在り方を考え、若者の意見を反映させた企画を進める方針を示した。また、神石高原農業公社の活動の充実についても議論が行われ、今後の展望を議論した。
さらに、新型コロナウイルス感染症に関連する質問も繰り広げられた。久保田氏は、PCR検査を町立病院で受けられるようにする提案を行い、町長の考えを伺った。入江町長は、現在は発熱症状がある方のみを医師が判断し、PCR検査を行うとしており、無症状の方は県の検査センターを利用してほしいと述べた。
議会ではまた、公共交通バスの路線廃止についても議論が及び、利用者が少なく赤字が続いている路線の見直しを迫られている現状に、住民の不安の声が上がった。町民の交通手段が今後どうなるのか、今後の交通計画が重要視されている。