令和２年第８回神石高原町議会定例会の様子は、地域の教育施策や新型コロナウイルスへの対応、公共工事の平準化に関する議論が中心となった。
本期一般質問において、木野山議員は教育委員会に対して学力・学習状況調査の実施中止について言及した。特に、小中学校における全国学力調査が新型コロナウイルスの影響で中止となった結果、本町の学力状況の把握が難しくなったことへの残念さを強調した。教育長の馬屋原氏は、現在の状況を説明し、代替となる取り組みを通じて教育の充実を目指すと述べた。
また、寄定議員が提起した内容では、公共工事の平準化の必要性が強調された。地域の建設業者の活性化や担い手の確保のため、年度を跨ぐ発注や債務負担行為の活用が重要との意見が述べられた。町長入江氏は、財政健全化をしつつも積極的な公共工事の運営が必要であるとの見解を示した。特に防災や減災への取り組みとして、インフラの老朽化対策や定期点検についても言及され、計画的な予防保全が将来の財政負担の軽減につながるとの考えが示された。
教育に関しては、様々な取り組みが進められており、具体的には文部科学省の後押しもあり、全国学力・学習状況調査の結果を参考にしながら、本町における教育の内容と結果を市民に伝える必要性が強調された。同時に、今後は新型コロナに対してのさらなる対応が求められ、デジタル化などが急速に進む中で、適応に向けた努力が続けられている。
また、中高一貫教育や、地域に根付く教育環境の整備、地域教育資源の活用を通じ、神石高原町ならではの教育方針を推し進める意義が話し合われた。特に教育長は、地域の特色を生かした教育活動が重要であるとし、これからも強力に推進すると述べた。
最後に、公共工事の平準化と地域建設業者の活性化に関する議論が続けられた。地元業者の活性化や能力向上が求められている中で、持続可能な社会の実現や財政健康化のために必要な施策の数々が検討されている。特に防災・減災といった重要テーマにおいても、地域住民の安全を保つための施策などが提案され、町の未来に向けた期待が込められた議論が交わされた。