令和3年第4回神石高原町議会定例会が6月18日に開催された。
主な議題には、新庁舎建設工事の請負契約変更、広域農道復旧工事、簡易水道に関する工事請負契約などが含まれている。
特に、神石高原町の新庁舎建設工事に関しては、請負金額の変更が提案された。副町長の森重純也氏は、「請負額の変更により仮契約を締結したため、提案するものである」と説明した。
この議案は原案通り可決された。
また、広域農道の復旧工事においても請負契約の変更が必要であるとの理由で提案が行われた。こちらも同様に原案通り可決された。
建設課長の高石徹朗氏は、進捗状況について詳細な説明を行ったが、質疑はなく円滑に進んだ。
注目の議題の一つ、神石高原町若者定住応援基金条例の制定についてでは、町民の理解を得て奨学金返還の補助事業を行うことを目的とするもので、建設課長の池田孝介氏は、「地域を支える優秀な人材を確保するために必要である」と述べた。議案は賛成多数で可決。
新たな財産取得や無償貸付けに関する議案も提案され、豊松商業集積地への無償貸付けについては、地域による自立した運営により持続可能な地域づくりを目指すことが強調されたのが印象的であった。
さらに、この定例会では新型コロナウイルス感染症対策の関連予算も審議された。副町長の森重氏は、町内でのワクチン接種の進捗について報告し、町民の高い評価を受けていることに言及した。
ただし、町立病院におけるワクチン接種の進捗に関しては、遅れが指摘され、町長の入江嘉則氏は「設置者として医療機関との連携を強化し、接種人数の増加を図る」と強調した。