令和5年第4回神石高原町議会では、令和4年度の各会計の決算認定が議題に上がり、様々な意見が交わされた。特に注目されたのは、国民健康保険特別会計における保険給付費の増加と、その背景にある医療費負担の状況である。
柏床議員は国民健康保険の保険給付費が前年に比べ増加した理由を尋ねた。その問いに対し、福祉課長の吉田氏は、医療費の増加には多くの要因があるとし、特に入院に関する医療費の増加が影響していると述べた。さらに、在宅医療や高額薬品の使用が増えていることも指摘され、今後は早期発見や予防医療に力を入れる必要があるとの見解が示された。
また、介護保険特別会計についての質疑においては、福祉課長がフレイル予防の取組について報告し、いきいき百歳体操や健康プログラムの実施が高齢者の健康維持に貢献していることを強調した。このような予防医療の取り組みは、今後の財政への影響も考慮しつつ、継続的に推進されていくと考えられる。
さらに、町立病院の外来患者数についても言及があり、以前よりも減少傾向にあることに対する対応が求められた。松井課長は、院内でのコロナ感染の影響や、病院に対する信頼回復が重要であると認識しており、市民のニーズに応える医療サービスの向上が急務であると答えた。
今回の議会では、特に後期高齢者医療の保険料や、通院時の交通手段についての支援策が提案され、今後の具体的な施策の展開が注目される。議会では、今後も地域住民の健康を支える方策や医療環境の改善に向けた議論が続くことが期待される。