令和4年第6回神石高原町議会定例会が開催された。今回の会議では、町職員による不祥事の報告が中心となった。職員が公金を不正に支出する行為が発覚し、町政への信頼が揺らいでいる。まず、町長の入江嘉則氏が職員の懲戒処分について説明した。
入江町長は「当該職員は11月30日に免職処分となりました。また、町幹部の責任を重く受け止め、町長として30%、副町長として20%の減額を行う条例改正を提案します」と述べた。
また、地籍調査業務への影響も指摘された。入江町長は「地籍調査には支障が出ていない。業務体制を見直し、予定通りに調査を終えた」と強調した。さらに、関係業者に対して9か月の指名除外措置が適用されたことも報告された。
次に、議員からは職員の倫理観や綱紀粛正の重要性が強調された。林議員は「本町の行政環境において、厳正な対応と住民への説明が求められる」と訴え、「再発防止策として、委員会を設置し、不正防止に向けた具体策を検討してほしい」と提案した。
さらに、議員は単身者や高齢者に対する特化した支援策が必要であると指摘した。入江町長は「現段階では独り親世帯や生活困窮世帯に対するフードバンク事業が行われているが、今後は高齢者の孤独死対策にも取り組む必要がある」と述べた。