令和2年第5回福山市議会定例会が開催された。ここでは、施政の主要テーマとして新型コロナウイルスに対する取り組みや地域経済再生が議論される。
小畠 崇弘議員は一般質問で、新型コロナウイルス感染症対策について市長の見解を求めた。市長の枝廣直幹氏は、PCR検査体制の拡充を図り、現状では1日500件の検査が可能であると述べた。加えて、医療機関の経営にも触れ、昨年度同時期と比較して医業収益が減少したが、県からの補助金によって収支は改善する見込みとした。
また、感染症予防策を強化する施策として、インフルエンザのワクチン供給を優先的に行う姿勢も示した。特に高齢者に対しては、接種勧奨が強化されるという。
さらに、地域経済の再起動については、小畠議員が中小企業支援の必要性を訴え、官民挙げての対策が求められると指摘した。市も様々な支援策を準備しており、これまでの助成金制度への注力が評価されている。
続いて、交通渋滞問題について議論が展開された。福山道路、福山沼隈道路、福山西環状線の整備が進められており、これにより交通が分散されることが期待される。しかし、山手橋西詰交差点の慢性的な渋滞に対する即効的な対策も求められる。市は信号機の設置を検討し、現場の円滑化に努めていく方針だ。
また、公共交通問題でも関連議題が取り上げられた。市内のバス路線が減便されている中で、利便性を低下させないためのダイヤ改正が検討されており、地元住民の声が重要視されるとされている。