令和2年第4回福山市議会臨時会では、大きな議題として一般会計補正予算と病院事業会計補正予算が採決され、全て可決された。
特に、議第105号の令和2年度福山市一般会計補正予算は、新型コロナウイルス感染症対策として26億2251万2000円の規模となる。財政調整基金からの繰入れが伴い、その額は16億4000万円に上る。この補正予算は、感染拡大防止策として衛生管理の徹底を目指している。
委員長の報告を行った予算特別委員会の大田祐介氏は、今後の感染者数の増加を見据えた施策の重要性を強調した。その中で、特に幼児等のインフルエンザ予防接種の対象を拡大することが提案された。この対策は、新型コロナウイルスとの長期的な戦いを考慮したもので、医療体制が逼迫することを防ぐ狙いがある。
新政クラブの意見でも、この補正予算は全市民と事業者に対する切れ目のない支援を目的としており、ガイドラインの周知を促進することが求められた。さらに、光ファイバー未整備地域の整備が早急に必要であるとの意見が出た。
また、公明党や誠友会からは、市民消費の喚起に繋がる施策も提案された。具体的には、タクシープレミアムクーポンの発行などが挙げられた。これにより市民の経済活動を支援し、活気を取り戻す狙いがある。
質疑応答の時間が設けられたが、質疑は行われず、そのまま討論に移行し、賛成者全員の起立により賛成が確認された。議第106号の病院事業会計補正予算についても、同様に討論なしで可決された。
この臨時会は、新型コロナウイルスの影響による生活支援や事業継続支援を強化する内容のものであり、緊急性が求められた。議題は全て終了し、会議は午後1時17分に終結した。今後の実行が市民にとって重要であることに変わりはない。