令和6年第1回福山市議会定例会が開催され、2024年度の予算案が取り上げられた。新年度予算案の一般会計総額は約1901億9000万円と過去2番目の規模となり、扶助費が755億円へと増加する見込みです。既存の財政指標は引き続き健全な水準を保っているが、今後は厳しい状況が予想されると市長の枝広直幹氏が強調した。
特に目を引くのは「福山ネウボラ」の取組であり、子育て支援の充実を背景に新年度予算に反映される。健全な財政と低い公債費比率を背景に、福山市はさらなる支援を求めている。これにより、特に第2子以降の保育料無償化が進められる予定である。
また、世界バラ会議福山大会に向けた準備も進行中で、要素の一つとして市民との接点を重要視している。市民提案型事業に参加することで市民の意欲を引き出し、地域全体での大会運営を目指すことが見込まれている。
都市の活力向上を目的とした新たな産業団地の造成に向けた調査も始まり、地域の経済が活性化する期待が寄せられる。市長は、人口減少が続くなか、特に若者が地域に残る環境づくりが喫緊の課題であると述べた。
さらに、福山ネウボラの施策により、子育て環境の整備が進むとともに、教育と医療の連携強化が試みられる。また、市民の日常に密着したサービスのデジタル化推進を進めていく考えも示された。新年度は、これからの新たな社会構築に向け、さらに多様な取り組みが期待されている。