令和4年第1回福山市議会定例会が2022年3月18日に開かれた。
議会では、令和4年度の一般会計予算をはじめ、都市開発事業特別会計予算や国民健康保険特別会計予算など、多くの案件が審議された。
まず、一般会計予算について、予算特別委員会の西本章委員長は、保育施設や学校への衛生設備の整備を含む新型コロナウイルス感染症対策分の施策が盛り込まれていると報告した。具体的には、経済活動の支援として中小事業者への応援金や、農業者、漁業者への燃油負担軽減補助を挙げた。
日本共産党は、保育施設や教育への支援項目が多いこの予算に一定の評価を示しつつも、70万人規模の大型公共事業への依存を批判した。特に、一般会計から減債基金に50億円を積み立てる行為は行き過ぎた投資の結果であり、市民生活が苦しい中での優先度に疑問を投げかけた。
また、福山市副市長の選任についても議論が交わされた。枝広直幹市長は、現副市長の中島智治氏を再任する旨を報告した。中島氏は長年の行政経験を持つことから、議会からは同意を得られた。
議会では、福山市基本計画に基づくさまざまな公共事業の進捗状況が報告された。水道事業や下水道事業では、福山市民に対する安定した水の供給が常に求められる。議論では水道料金の公平性についても触れられ、工業用水道料金が引き下げられる一方、市民生活に必要な上水道の価格引き下げがないことへ不満の声も上がっていた。
加えて、福山市国民健康保険特別会計予算についても言及された。保険料の引き上げが計画されている一方で、加入者の所得状況が厳しいことを考慮し、引き上げに反対する意見も出た。
さらに、福山市教育に関する条例の改正案も示され、市立幼稚園の保育料に関する見直しや新設が議論された。市民生活が継続的に影響を受ける中、議会としては施策導入が急務であると認識される。
この他にも数多くの事項について審議が進む中、今後の施策はいかに市民の生活向上に寄与するかが常に求められることが改めて強調された。