令和4年6月23日、福山市議会は第3回定例会を開催し、重要な議題について審議を行った。
中でも議第54号の「令和4年度福山市一般会計補正予算」は特に注目される内容で、ワクチン接種関連に15億円を計上し、市民の健康維持を目指す施策が盛り込まれた。枝広直幹福山市長はその重要性を訴え、市民の健康と経済活動の両立を目指す姿勢を強調した。
また、議第55号から議第59号までの条例改正案についても議論され、選挙公費負担限度の引き上げや固定資産税の不均一課税など、具体的な内容が提案された。特に国民健康保険税の改正案では、基礎課税の見直しが行われることとなり、議員からは様々な意見が寄せられた。
日本共産党の議員は、「新型コロナや物価高騰の影響を受ける市民に対し、税負担を強いるのは困難」と反対意見を述べ、一方、水曜会や公明党は「税制の安定運営や中小企業支援に向けた必要な見直しである」と支持した。
議第72号では教育委員会の委員任命が議論され、小松多恵氏の任命が承認される見込みとなっている。教育に関する問題についても多くの声が上がり、特に小規模校の統廃合については懸念が示された。
議会はまた、地方財政の充実強化を求める意見書において、政府に対しての具体的な施策を求め、本市の持続可能な発展が不可欠であることを確認した。
これらの審議を経て、最終的には各議案が委員会を通過し、開発事業や公共施設の整備、教育関連の議案が可決された。議会は、各市民の声を反映させる重要な役割を果たしつつ、今後の施策への責任を強める結果となった。