令和2年第1回福山市議会定例会が2月17日に開会した。
出席議員は37名である。会期は2月17日から3月13日までの26日間と決定された。
本会議において、枝廣直幹市長が令和2年度一般会計予算案に関する説明を行った。米国の経済的影響や新型コロナウイルスの影響を考慮し予算案が提出されたことに言及した。市長は、「市民の皆様と共に未来を見据えた施策を推進したい」と述べた。
令和2年度の予算は約1737億円となり、約0.2%の減少が見込まれている。市長は、特に福山駅周辺の整備について触れ、地域のにぎわい創出に努めるとした。福山市は、オリンピック聖火の到着を契機に、デジタル技術による都市づくりに挑戦すると強調。
次に、損害賠償に関する報告が行われ、交通事故などの損害賠償額が報告された。この報告に対する質疑はなく、終了した。
また、福山市では、市民の声を反映する形での請願がいくつか提出されている。藤原平議員が提出した「福山駅北口広場整備案」に関する請願は、3471筆の反対署名が集まった。市民は広場の維持を求めている。
土屋知紀議員からは、国民健康保険税の引き下げを求める請願が提案され、背景として高すぎる保険税が挙げられ、国保の県単位化による引き上げが指摘された。こちらも慎重な審議が要求されている。
市長は今後の施策について、「頻発する自然災害への備えや、少子高齢化問題を見据えた施策を実施し、地域経済を活性化するための投資が不可欠」と強調した。市議会では引き続き、予算案と請願に関する質疑が続く見通しである。