令和元年第3回福山市議会定例会が2019年6月17日に開会し、様々な議題が議論された。
会議の日程には、会議録の署名議員の指名や会期の決定が含まれ、会期は2020年7月2日までの16日間と決定された。つづいて、既に発生した損害賠償に関する報告が行われ、総務課長の高田幸恵氏が2月から4月にかけて発生した事故に対する賠償について説明した。これには、春日池公園での事故や道路管理の瑕疵に基づく事故が含まれる。また、報告書には賠償金額や事故の概要が示されており、議論は行われなかった。
続行した報告の中で、財政課長の塩飽淳氏は平成30年度の一般会計継続費繰越計算書を示し、教育費や社会体育費にかかる事業に関する繰越額を報告した。この事業では、37億7854万8400円が予算として現額されており、実際の支出済額は19億3979万2400円となり、翌年度への繰越額が18億3875万6000円に達すると述べられた。
また、都市開発事業や集落排水事業に関する特別会計の報告も行われ、各事業の繰越額についても詳しく説明された。特に、食肉センターや駐車場事業においても遅延が生じていることが示され、経済環境における影響が懸念されている。
各財団法人の事業経営状況についても、多くの報告が行われ、特に文化振興事業における費用や収益状況が詳細に報告された。文化ホールや美術館、スポーツ振興事業など多岐にわたる活動が評価され、各団体では前年と比べた年次報告が行われた。
この会議では、これらの報告を受けて国民健康保険税の問題も焦点となり、今後の方針について議論が交わされている。特に、国民健康保険税の引上げは低所得世帯に過重な負担を強いており、福山市の具体的な取り組みが求められるとともに、一般会計からの繰り入れや減免制度の拡充も必要とされている。