令和3年第1回福山市議会定例会が2021年3月18日に開かれ、福山市の一般会計予算や特別会計予算などが審議された。この定例会では、合計54件の議案が一括で審議され、今議会の中心課題となったのは、令和3年度福山市一般会計予算や国民健康保険税の引き下げに関する請願であった。
特に、令和3年度福山市一般会計予算について、総務委員長の塚本裕三議員は、持続可能な行政運営と新たな行政課題への対応が必要であると述べた。予算の中には、市立大学法人化や市民病院の診療・看護体制の充実が含まれ、これに関連して、日本共産党は市立大学の法人化に反対する意見を表明した。
福山市国民健康保険特別会計予算に関しては、市民生活の安定を図るため、国保税の引き上げ抑制の必要性が議論された。日本共産党の岡崎正淳議員は、国保加入者の負担を軽減するため、国保税の引き下げを強く主張したが、これに対しては賛成少数で不採択となった。
また、請願第1号、2021年度国民健康保険税の引き下げと制度改善に対する要望は議論が分かれ、反対意見もあったため、採決結果は否決された。関係者からは、貧困層に対する救済策の一環として、国保税の軽減や減免制度の拡充が強く求められている。
教育関連では、福山市立大学に関わる条例の改正案が提出され、議案は賛成多数で可決となった。特に、法人化に伴い行われる関連条例の整備について、賛成意見が多かった。
最後に、福山市の副市長に小川政彦氏が選任され、また教育長に三好雅章氏が再任されるなど、人事異動も決定した。これにより、福山市政は今後も引き続き体制の強化を図る方針であり、市民の期待に応えていくことが求められている。