福山市の第3回定例会が2023年6月20日に開かれ、市民にとって重要な議題が取り上げられた。
特に、福山市は文化芸術の振興や、女性の健康増進に向けた取組みに力を入れている。例えば、福山国際音楽祭や福山市美術展覧会が開催され、多くの市民が参加したことは、地域の文化活動が活性化している証しである。しかし、文化芸術に従事する人の高齢化が進んでいることや、資金集めの難しさが課題であると市長が指摘した。
また、女性の健康についても、ライフステージに応じた支援が重要とされており、更年期の悩みを相談できる場所が大切であると述べられた。特に、更年期の症状は個人差が大きいため、相談窓口の設置が求められている。
骨粗鬆症やがん検診の受診率が低下している現状を受け、市長はさらなる啓発活動の重要性を強調。「市民が健康でいられるために、引き続き検診の受診を勧めていく」などの意向が表明された。
そのほか、教育と福祉の連携を強化する取組みについても、特別支援教育コーディネーターや放課後等デイサービスの役割が重要である。地域全体で切れ目のない支援をするために学校と福祉サービスの間で情報共有を進めていることが明らかになった。
加えて、週末には校外活動の重要性を啓発し、児童生徒が安心して学ぶ環境を維持するための対策も求められている。特に、自転車関連の事故を受け、ヘルメット着用の重要性や自転車保険の加入を周知することが強調された。
そして、LGBTQなどの性的少数者への理解促進は、社会全体での意識改革を必要としており、官民共同での取組みが求められる。特に、性的少数者の支援に関する具体的な施策を進めていくことが不可欠である。
さらに、手城川流域の浸水対策に関しては、蔵王雨水幹線とポンプ場が完成することにより、過去の豪雨による浸水被害の軽減が期待されている。市全体の浸水防止策が強化される中、その進捗を見守っていく必要がある。