令和3年第3回福山市議会は、保育行政と災害対策を中心に重要な議題を討議した。
特に、保育行政に関する質問が多く寄せられた。羽田俊介議員は、福山市のネウボラ事業計画に触れ、保育士の質向上を求めた。
彼は、現在、保育士が人材不足で、大きな課題となっていると指摘した。さらに、仕事量に見合わない処遇面での不満も影響していると述べた。
羽田議員は「保育士に係る労働負担は増加しているが、処遇の改善が求められる」と訴えた。市長の枝廣直幹氏は、国による処遇改善の措置に加え、福市の独自の加算で給与水準の向上を図っていると説明した。
彼は、広島県市長会を通じて国への要望も続けるとした。
また、瀬戸川流域の浸水対策についても議論が展開された。羽田議員は、昨年度の豪雨で影響を受けた地域住民の期待を受けて、排水機整備の進捗を確認した。市長は、新設の排水機整備が行われ、地域の安全を守るための取り組みに期待を表明した。
この他、災害対策基本法の改正に伴い、避難情報の新しい仕組みについて羽田議員が質問した。市長は、「避難指示を一本化することで、住民の迅速な避難行動を促す意義がある」と説明した。これにより、より適切な避難指示を行い、地域住民が安全に避難できる体制を整えていくとの見解が示された。
市議会では引き続き福市の様々な課題に対して、包括的かつ丁寧な支援策が必要であると確認され、今後の方針が協議された。