令和5年第1回福山市議会定例会が3月7日に開催された。議事の中で、福山市の令和5年度予算が主要議題として取り上げられた。
福山市の総額1842億円の予算には、過去2番目の規模が盛り込まれ、特別会計も含めた計画が現れる。特に注目されたのは、都市基盤整備と人口減少対策に対する約175億円を計上する施策である。
この中で、枝広直幹市長は、再開発や浸水対策の重要性を訴え、安心な生活環境を整備するとの意向を強調した。新年度は福山北産業団地第2期事業が完了し、また、三之丸町地区再開発も進められるため、景観や人の流れが大きく変化する。特に、デジタル化や地域資源の活用が重要な鍵となり、地域活性化へ向けた取り組みが期待される。
また、福山ネウボラの支援として、子育て支援に力を入れる一方で、少子化対策とともに医療や介護のインフラ整備も進める考えが示された。地域資源を活用した新たな魅力の創出が訴求されており、全国選手育成のためのジュニアアスリート育成プログラムにも期待が寄せられる。
これに加え、次期ごみ処理施設の建設に関する議題も取り上げられ、公開質疑では多くの議員から意見や質問が寄せられた。今後、建設が進む中で、国庫支出金の確保が重要なポイントとして浮上している。特に、経常的な経費の節減に努め、財源の多様化が求められる。
さらに、予算編成方針の中で、来年度の中長期的な公債費や市債の動向を見据えた対策も重要視されている。これらの動きを受け、福山市は持続可能な財政運営の構築に向けた努力が求められると言える。市民生活に欠かせない公共サービスが、財政運営との噛み合わせでいかに両立されるかが、今後の焦点となるだろう。