福山市議会は、令和6年第1回定例会において、市教育委員会の教育長人事や委員の任命について議論した。
議第71号の議案では、現教育長の三好雅章氏の後任に小林巧平氏を任命することが提案された。小林氏は、1984年に福山市役所に入職し、上下水道事業管理者を務めるなど豊富な行政経験がある。
市長の枝広直幹氏は、小林氏の人柄と見識が教育長にふさわしいと述べた。しかし質疑では、三好剛史議員が小林氏の教育行政への経験不足を指摘。総務局長は、職務上教育委員会に属していたことを述べたが、教育委員会の独立性や専門性が求められるとの意見が上がった。
その後、教育長人事についての討論が行われ、三好議員は教育の専門性が必要だと強調した。最終的に議論を経て採決され、小林氏の教育長任命が同意された。
更に、福山市教育委員会の委員任命の議案第72号も議題に挙がり、医師の児玉雅治氏を新たに任命することが提案された。この議案も質疑の後、異議なく同意された。
また、福山市監査委員の選任に関する議案第73号も提案され、林浩二氏の後任として小葉竹靖氏が選任された。この件については、質疑や討論がなく同意された。
さらに、福山市農業委員会の委員の任命に関する一連の議案も一括審議された。農業委員会の委員の任期が間もなく満了するため、引き続き任命されるメンバーの紹介が行われた。全員の同意により、福山市農業委員に新たに2名が加わることが決定された。