令和6年第1回福山市議会定例会が開催され、各種予算案や条例改正案が審議されました。
枝広直幹市長は、この機会に福山市の施政についての所信を述べました。市長は、福山市の経済成長や子育て支援の拡充に向けて懸命に努力すると強調しました。特に、福山市の令和6年度当初予算は過去2番目の規模に達し、1901億9000万円が計上されています。
市長によると、一般会計の歳入は増加していますが、個人市民税の減少が見込まれる中で、法人市民税の増加が期待されています。これは企業の収益向上によるものです。ただ、社会保障関係費が大きく膨らむため、福山市の財政状況は引き続き厳しい状況にあるとのことです。
新政クラブを代表する八杉光乗議員は、市長に市政運営の総括を求めました。これに対し、市長は過去の7年半の市政運営を通じて直面した困難に言及し、スピード感や情報発信を基本に運営してきたことを強調しました。また、デジタル化の推進という新たな取り組みについて、特に重点を置いていることを示しました。
また、八杉議員は令和6年度予算の編成に関し、未来づくりのためのビジョンを市長に尋ねました。市長の答弁によれば、3つの重要な施策が考えられていると伝え、福山市ネウボラの充実を目指し、子ども・子育て支援の推進が重要であるとしています。
八杉議員の質問に対する市長の返答の中でも特に注目すべき点は、福山市において自動運転移動サービスの実証実験が行われるとのことであり、一層の交通インフラ改善が期待されることも示唆されました。実験の進展とともに、高齢者の移動支援にもつながるとの見解を示しました。
このように、小中学校の教育改革や子育て支援政策に対する取り組みは、福山市として未来のために重要であろうと注目されます。また、委員会によっては、新たに設立された「子ども未来づくり100人委員会」において、地域住民や企業との連携を深めていくことで、今後さらなる住みやすい地域づくりが推進されることが期待されます。
この定例会において、福山市が人口減少や経済の厳しい状況をどう乗り越えて行くか、またそのためにどんな施策を具体的に進めていくのか、今後も市の動きには強く注目していく必要があります。