令和4年第4回福山市議会定例会が2022年9月13日に開かれた。
この会議で、目下の重要課題である難聴者支援についての補聴器購入助成制度が議論された。生活の質を向上させるため、特に高齢者の難聴を防ぐために、適切なサポートが必要との意見が多く寄せられた。今後、高齢者の難聴や認知症予防に向けて、補聴器の補助制度の導入を検討していく必要性が高まっているとされる。
生田正淳議員は、福山市男女共同参画基本計画第4次について、調査の結果や課題、目標達成状況を報告し、特に女性活躍の支援に注力する必要性を強調した。今後策定される第5次計画においては、性の多様性についての施策を一層強化する方針が示された。
続いて、グリーフケアの取り組みについても言及された。赤ちゃんを亡くした家族への支援が求められる中、福山市民病院では心のケアを重視し、個別相談の体制を整えている。また、流産や死産に対して手厚いサポートが必要との声が上がった。
いくつかの議員は、男女共同参画センターの機能や、地域包括ケアシステムの構築についても触れた。特に、地域に密着した医療・介護の連携が求められる中、「福山そなえるポケット」の導入に期待が寄せられている。
また、本市の地域公共交通計画に関連する質問もされ、地域の移動手段の確保を目指していることが確認された。「交通事業者との連携を強化し、市民のニーズに沿った柔軟な公共交通ネットワークの形成を図る」との認識が示された。
総じて、今回の議論では、福山市の地域活性化や、福祉・医療の質を向上させる施策について多くの建設的な意見が交わされた。市民生活の質向上に向けた具体的な施策計画が求められている。