令和元年の福山市議会定例会が12月12日に開かれた。この会議では、来年度に向けた重要事項が多数議論された。特に、市の補正予算案が中心となり、一般会計に関する予算案の審査が行われたことで注目を集めた。
本市では、令和元年度の一般会計補正予算として多くの施策に対して追加の予算が提案されている。特に、人口減少対策や自然災害への備えとして、市民生活を支援する施策が強調されている。また、能宗正洋議員は、まだ具体的な施策には至っていないワーケーション事業について質問し、今後の取り組みを明確に求めた。
議会では、「現状の福山ネウボラを中心にした子育て支援を強化し、子どもから高齢者までが魅力を感じる街づくりを進めて」、と能宗議員は述べている。市長の枝廣直幹氏は、この福山の未来に向けた取り組みについて「引き続き、3つの備え(自然災害対策、人口減少対策、備後の拠点都市としての施策)に全力を尽くす」と応じた。地域の課題について真摯に向き合う姿勢が伺える。
特に、福山市内の自然災害についての対策が議題にのぼり、過去の災害で影響を受けた市民に対するサポートを強化する必要性が確認された。また、市長は「今後、福山城周辺の公共交通整備や道路整備を進めることで、避難経路の確保や交通の円滑化を図り、市民の安全な暮らしを守ることが重要だ」と述べた。
また、福山市では、地域の医療的ケアが必要な子どもたちへの支援も可視化され、特に「在宅支援の強化を図り,市民とともに取り組むことが必要」との認識が反映された。加えて、母子生活支援施設についても要改善の声が上がった。
総じて、福山市議会定例会では、地域住民の安心・安全な生活の実現のため、多岐にわたる施策が議論された。国からの補助とともに、市独自の支援策や施策拡大が求められている中、課題解決に対する市議会の決意が感じられる会議となった。