令和4年第6回福山市議会が、12月8日に開催された。会議では、補正予算を中心とした数多くの議案が審議された。
中でも注目されたのは、令和4年度福山市一般会計補正予算であり、その背景には新型コロナウイルスの影響や、異常気象、物価高騰があるとされている。この補正予算により、約30億円が新たな施策に向けられるとのことだ。市長の枝広直幹氏は、将来的な経済成長に向けて「市民の安全、安心を最優先に考えている」と強調した。
他に、令和4年度福山市の都市開発事業特別会計補正予算も今回の議会で大きな議題として取り上げられた。こちらでは、特に三之丸町地区の再開発事業が行われるもので、幹線道路の整備や人口増加を目指した新しい住居・商業施設の計画が進んでいる。
また、一般質問の場では、能宗正洋議員が令和5年度予算編成方針について問うた。市長は、今後の予算編成にあたっては「地域とデジタル化をキーワードに、安心、安全な生活環境の整備を重視している」と述べた。
加えて、視察を行った(仮称)子ども未来館の基本計画に関し、「備後圏域の子どもたちが科学やテクノロジーを学べる施設を目指す」と明言。また、福山城築城400年に向けた活用方針として文化観光振興部長から「地域の観光資源と併せたイベント開催を企画している」との報告もあった。
これに関連して、福山城の整備や文化イベントの開催など、地元市民が参加するプロジェクトが進行中であり、地域を挙げた連携が期待される。また、世界バラ会議を控え、国際的な観光資源としての活用も進めている。
今後は、これらの施策を通じて地域活性化を図るとともに、市民生活の質向上に向けたさらなる取組に期待が寄せられている。