令和3年第3回福山市議会定例会が開催された。様々な議題が議論されたが、特に注目されたのは福山城築城400年記念事業と障害者支援に関する施策である。
福山城築城400年記念事業について、誠友会の小畠崇弘議員が質問を行った。市長の枝廣直幹氏は、福山城の整備が進んでおり、耐震改修と復元工事が進行中であり、来年3月末には完了予定と述べた。また、寄附の状況についても触れ、目標額10億円のうち、現在約2億円が集まっていると、クラウドファンディングを活用した取り組みを評価した。
障害者の日常生活用具費支給事業に関しては、小畠氏が在宅の障害者支援に対する市の考え方を聞いた。市長は支援策を拡充し、地域の共生社会の実現を目指すと述べ、対象品目の設定には市の裁量が大きいと説明した。さらに、人工内耳装用者への支援が不足している実態も認識していて、地域の声を反映した見直しを進めてまいりたいとした。
加えて、フレイル予防事業についても質問があり、市はフレイルチェック会の実施と地域のフレイル予防支援を強化していることが示された。特に高齢者への健康管理が重要視され、今後はオンラインでの運動支援なども取り入れられる方針が示された。
一般質問では、人口減少についても議論が行われ、市長は出生率1.6という現状を踏まえ、育成環境の充実や地域の魅力向上が必要であると強調した。また、コロナ禍における課題とともに、市が実施する課題解決策も注目された。