12月7日に開催された令和5年第5回福山市議会定例会では、令和5年度の一般会計補正予算など、多くの重要議題が議論される中、特にナラ枯れや認知症への支援、子どもたちの安全な居場所づくりに関する質問が多く寄せられた。
議会では、ナラ枯れの現状について、福山市内で被害木として約300本が確認されたことが報告された。環境局関係者は、ナラ枯れの被害は依然増加する可能性があるとし、県と連携を強化しつつ、市民への周知を進める方針を明らかにした。これに対し、議員からは、特に早期の予防策と口コミを通じた広報活動の重要性が指摘され、持続可能な森林環境を保つための必要な措置が求められた。
認知症高齢者への支援についても議論が行われ、福山市での対策として認知症カフェの設置が紹介された。この取り組みは、地域の理解を深める一助となるとともに、高齢者やその家族同士の交流を促進する目的がある。参加者数の増加に向けて、カフェの運営方法を見直すことが提案されました。また、認知症初期集中支援チームの活動状況や、地域における潜在的な障害者のサポート体制をどう充実させるかに関しても意見が交わされた。
さらに、子育て支援の一環として「プレーパーク」の導入が挙げられ、これは子どもたちに積極的に遊ぶことを促し、自由な発想を育む場としての役割が期待されている。議員からは、プレーパークの活用を保育施設でも進めるべきとの提案があり、子どもたちが思い切り遊ぶ場所が必要であることが強調された。
議会では、各団体や地域の協力で今後の取り組みが進展することが期待される。さらに、若い世代や高齢者が共に活躍し、魅力的なまちづくりを進める視点が求められ、全ての世代が安心して生活できる環境の構築に向けた施策が盛り込まれることが求められた。