令和5年第5回(12月)福山市議会定例会が、2023年12月6日に開催された。
本会議では、議事日程に従い、令和5年度福山市一般会計補正予算や、都市開発事業特別会計補正予算など、重要な議題が数多く取り上げられた。特に、補正予算に関する議論が活発に行われ、議員たちの意見が交わされた。
羽田俊介議員は一般質問において、福山市立地適正化計画の進捗や、都市機能誘導区域について質問を立てた。羽田議員は、都市機能誘導区域内における人口増減の状況を尋ねた。
市長の枝広直幹氏は、居住誘導区域内で約6700人の人口減少、都市機能誘導区域界から500メートル圏内でも約4100人の減少があると述べた。ただし、保全型の区域周辺では300人の人口増加が見られるとした。市長は、居住誘導区域への居住促進策や、地域公共交通計画の策定についても言及した。
続けて、羽田議員は学校の危機管理体制や生成AIの活用についても質問。市長および教育長からは、学校での危機管理訓練や生成AI活用についての見解が示された。
また、羽田氏は保育行政についても言及し、病児・病後児保育事業や休日保育予約システム実証実験の効果について質問した。
市長は、利用者からまた一定のニーズがあることを確認し、訪問型病児・病後児保育事業を来年度以降も継続する方向で検討していると回答した。これにより、保護者の負担軽減や利便性向上が期待されるとのことだ。
福山市の重要な施策の一つ、世界バラ会議福山大会に関する取り組みも議題に挙がった。市民・企業提案型事業として103件の企画が採択され、特にばらを使ったお菓子の開発や、文化イベントの開催など、地域との連携が強調された。これにより、地域全体が大会成功に向けて一体となって盛り上がり、地域の活性化に資することが期待される。
また、本市の教育施策として、Rose&Peace教育が進行中であり、ばらの文化を学ぶための様々な活動が行われる予定である。
このように、本会議では多様な課題や施策についての議論が進められ、福山市の未来に向けた取り組みが力強く進行していることが再度確認された。