令和2年第1回福山市議会定例会が28日、開催された。
主要な議題としては、令和2年度の各種予算案や国民健康保険税に関する問題が検討された。この中で、国民健康保険税の引き下げについては厳しい議論が交わされた。
国民健康保険税の引き下げに関して、認識される加入者の年齢層の高さや所得の低さが指摘された。市長の枝廣直幹氏は、国に対し国民健康保険の支援強化を求める姿勢を示した。また、地域の高齢者や障害者の移動に影響を及ぼすJR山陽本線や福塩線の無人化計画にも懸念が寄せられた。
特に、無人駅が増えることで地域住民や利用者の利便が損なわれる恐れがある。そのため、地元自治体として乗客の安全を守るための働きかけが強調された。
大田祐介議員は、芦田川河口堰の耐震補強の必要性を訴え、その事業費が市に与える影響について具体的に問うた。渡邉清文上下水道事業管理者兼上下水道局長は、耐震補強には国土交通省からの指針に基づいて対応すると答え、事業の早期実施を求めた。
また、地域住民からは中学校の統廃合に対する反対意見が相次ぎ、地域と学校の関係性についても多くの議論がなされた。教育長の三好雅章氏は、新たな教育環境づくりの重要性を強調しつつ、地域とのつながりを重視する姿勢を示した。