令和5年5月8日、関市役所で第1回臨時市議会が開会した。
この会議では、議長と副議長の選出が行われた。議長選挙では、三輪正善議員が選ばれ、副議長には渡辺英人議員が当選した。三輪議長は議長職に就任するにあたり、協力と協調を求めた。議長は「この議会運営が円滑に進むよう努力する」と述べた。議長席に就任後、日程第3の議席の決定が行われ、出席者全員の着席が正式に決まった。
続いて、承認案が審議された。承認第2号に関する説明を水野一生財務部長が行った。関市税条例の改正は、地方税法等の変更に伴うもので、具体的には特別徴収に関する新たな規定を設ける。改正内容は市民税や法人市民税など多岐に渡るとされ、併せて、コロナウイルス感染症の影響を考慮に入れたものであると強調した。
次に、承認第4号の審議が行われた。波多野一人健康福祉部長は、介護保険条例の一部改正について説明した。新型コロナの影響で収入が減少した被保険者へ向けた負担軽減策として、保険料の減免が可能になることが述べられた。この点について、猿渡直樹議員が「減免による介護保険会計への影響」の質問を行い、波多野部長は「対象者は約91人と見込まれ、収入減少の影響によりこれまでよりも減少することが予想される」と答えた。
また、承認第5号では、国民健康保険税条例の改正が提案された。津谷典男市民環境部長は、賦課限度額の引き上げや軽減判定所得の見直しが含まれることを説明した。この変更は、国の施策に沿った形で行われるものであり、関市の中間所得層への配慮がなされていると述べた。
他にも承認第6号から第18号までの様々な議案が順次論議される中で、議会運営委員会や常任委員会の委員の選任が進められ、重要な決議が成されていった。議案第33号では、子育て支援のための給付事業を含む一般会計補正予算が提案され、広範な支援策の実施が確認された。
すべての議案件が審議され、令和5年度の新たな一歩を踏み出す決議が下された。在籍議員の積極的な意見交換により、市民の期待に応える形で議会運営が進められる成果が期待されている。