令和6年6月定例会が行われ、出席議員たちの市政一般に対する質問が続いた。特に高齢者や保育士の労働環境、またごみ収集に関する問題が大きな焦点となった。
まず、保育士の不足状況について、三田村健康こども部長は、現在の配置基準を満たしているものの、早朝及び夕方の時間帯に保育士が不足していると説明した。この問題に関し、藤井市長は、「保育士の労働環境は改善されていますが、現状では十分ではない」と強調し、保育士確保のために近隣市町との協力を進めたい意向を示した。
次に、あい愛バスについての質疑も行われた。市民協働部長は、14万1,411人が利用したと述べ、地域住民からの要望を踏まえ、各種施策を進めていく方針を表明したが、転入者に対する周知方法や、交通安全に対する取り組みが重要との意見も多かった。
さらに、旧制度から新しい制度への移行や、例えば、親の送迎に頼らず登校する子供たちを増やす施策を議論した。特に、登校する道の安全対策の重要性が改めて強調された。吉本教育長は、「交通安全教育や見守り活動を行っているが、さらなる強化が必要」と認識を示した。
ごみ集積所の管理問題も取り上げられた。特に、地域外からのごみ持ち込みが相次いでいる問題に関し、市長は「ごみ集積所の設置基準について再検討が必要」と応じた。議員からは、非加入者であっても利用できる集積所の必要性が提案され、市の柔軟な対応が期待された。
このように、令和6年定例会では市政に対する多岐にわたる質問が交わされ、高齢者福祉や市民サービス向上への取り組みが強調された。特に、高齢者の生活環境向上のための政策や、保育士不足対策は喫緊の課題であり、より一層の改善が求められる中、市長は市民との対話を重視し、逐次必要な対策を定めていく考えを示した。今後も不断の努力が続けられる必要があることが再確認された。