関市で行われた令和2年第4回定例会において、様々な議題が議論され、市民の安全や生活の質向上に向けた施策について多くの意見が交わされた。
特に防災対策に関する話題では、15番の市川隆也議員が防災対策の強化を求め、特に高齢者や障害者の避難計画に関する進捗状況を詳しく質し、その回答として後藤達也健康福祉部長は、名簿作成状況を955名に達し、地域の民生委員と連携して推進していると述べた。この施策が実効性を持つよう、具体的な避難方法の提供が必要と意見も交わされた。
また、空き家対策についても挙げられ、令和2年の空き家件数は1,196件で、不良物件は275件に上る。危険を避けるためのさらなる調査や対策が求められている。市は外部委託による調査を開始し、空き家の実態把握に努めているが、その進展には課題も見られるとのことだ。
敬老会事業補助金の見直しについても議論がなされた。コロナ禍で敬老会が中止された経験を踏まえ、新たな支援の方向性が示され、衣料品の代替品贈呈などの案も検討されている。また、外灯管理について、市民からの要望を受け改善が求められる場面も多かった。
最後に、公共施設再配置計画が現状においても進展が見られ、長寿命化計画との整合性を持たせつつ、今後の施策が求められている。一方で、その進行状況がどうであれ、積み立ての見直しや透明性の確保が重要視されており、今後の財政調整の観点からも議論が続くことが期待されている。